第二章 身体感覚を高める
◆1 立位姿勢について
姿勢、動作の基盤、基本となる、正しい立位姿勢とは、一言で説明すると、体軸をタテ方向に意識すること、重力に抗して、立っているということを意識する事。全体的としては「頭から体軸が真っ直ぐに通り、四肢に左右の偏りがなく、肩と腰の線が水平、両足は平行に揃えて立った形が望ましい」。部分的にみると「顎を出さずうなじを伸ばし、肩や腰は俯いた屈にせず肩甲骨を縦にし、背骨の背中と腰の部位前屈にしない(猫背)のは勿論、、反らしもせず腹も突き出さず、真っ直ぐか、ことによれば、腰部を前屈するく゛らいに腰と骨盤に力を入れて締める。
股関節と膝は左右とも、曲げず反らさずしっかりと縦直に伸ばした力を関節が曲がらない程度に少し弛めて関節の自由度をできるだけ確実に留保しておく。 足首は体を立てるのに足る最小限の力以外は出来るだけ弛め、両足裏は全面均等だが、特に拇指丘と小指の付け根と踵の3点でしっかりふみしめつけるような力が入るとと安定する。
◆2 歩行と丸くなって反るについて
立ち方の延長線上に歩き方があります。 とこで立ち止まっても、それがそのまま正しい立ち方にならなければなりません。 その歩き方とは、出した足の踵(小指側)の外側で、まず接地し、体重の掛かり方は足の中心を(勇泉)を通りながら、親指の付け根内側で、地面を蹴って、前に進みます。
膝はどの時点でも、伸ばしきることなく、若干の余裕が必要です。体重が掛かった側の大腿骨に骨盤がのった感じになります。(太股の付け根にしわが若干でる程度)。 体重側の体側は、タテ方向に伸びるように意識し、それを軸にして、前方に骨盤と体幹が捻転し、それにつれて、大腿骨が外回転(体重が掛かった方の大腿骨は内回転)して、前進運動となります。 この繰り返しが歩行となるのです。
人が、2本足で立ち、歩き始めると、
| (1) |
左右の足で交互にに重心が、掛かるようになった。
これが、伸びるそして縮む、 |
| (2) |
足を前方に出す時、体重を支えている足を軸として体幹の回転がなされる。 これが捻る。 |
| (3) |
前に出した足は体重を支え反対側の足をを引き寄せ、そして前に押し出す、 |
その際、体重が掛かっている方は、伸びて、引き寄せられる側は縮んでいます。 これを横から見ると、丸くなっています。伸びている側は、反った状態と言った方が良いでしょう。 そうしないと膝が伸びたブリキのロボット歩きになってしまいます。 歩くという動作は、この3つの動きの複合でなされるのです。
もう一度 まとめますと、正面から見て、体重が掛かって側は伸びて、反対側は縮み、それを横から見ると、伸びている側は、反っていて、縮んでいる側はは丸くなっています。
上から見ると(見えたと仮定して)肩、又は骨盤は縮んでいる側の骨盤は、前へ、伸びている側の骨盤は後ろへ捻転しています。ゆっくり歩くとこの動きが実感できます。
◆3 丸くなって反る、伸びて縮む、捻るのこの3つの動きとかみ合わせの関係について
人の姿勢、動作は、全身運動です。当然、かみ合わせ(下顎といってもいいのですが)も例外なく、連動しています。ここで、全身とかみ合わせとの間には、ひとつの法則性があります。これを「同側同期の法則」と呼びます。
「同側の法則」
| (1) |
右足重心右側咬み、左足重心左側噛み、つま先重心は前歯、かかと重心は、 奥歯 |
| (2) |
腰の右側捻り(屈曲)は右側咬み、同左 |
| (3) |
首の右側捻り(屈曲)は右側噛み、同左 |
人の動きの中で、重心、腰、首が複雑に絡んできた場合の優先度を
「同側の法則」
| (1) |
まず足 |
| (2) |
足に動きがなければ腰 |
| (3) |
足、腰に動きがなければ、首の。動きに連動して、動きます。 |
噛み合わせと体の動きは、「同期同側」の法則に従い、体の姿勢、動作に合わせて変化します。 但し、いくらか身体の持つ器用さ又は、ファジーな部分があるために、法則性によらなくても、日常の生活の中、すぐに特別支障が生じてくるとは限りません。 何らかの原因があって法則性に反した姿勢、動作を繰り返すことを強いられた場合に心身共にトラブルが生じてきます。 まっすぐそしてリラックスして立った状態で、左右に側屈、または回旋運動をしますと上下の噛み合わせの接触位置が左右に体の動きと連動して移動するのを確認できるでしょう。 人はストレスが加わると歯を食いしばったり、歯軋りするようになります。 そのような噛みあわせが固まった緊張状態では、動きもぎこちなくなります。 最近、スポーツ選手がショットなりピッチング等の際、舌を出している写真をよく目にしますが、あれは、体のスムースな動きを妨げないようにする一つのテクニックなのです。
◆4 究極の身体感覚の武道 幻の柔術「大東流合気柔術」
究極の身体感覚の武道「大東流合気柔術」についお話したいと思います。柔術というと随分古い話ですが昔テレビ、映画で映された「姿三四郎」の敵役の柔術家をイメージされる方もいると思いますが、どちらかというと姿三四郎のイメージに近いです。 三四郎のモデルとなった実在の西郷四郎が修行していた武道ですから当然と言えばとば当然なのですが。 長年の武道の体験から、こはすごい、究極の武道との思いで始めました。 師範の技は、空気投げやら金縛りやら触れられるだけで4、5メートルも後ろに吹っ飛ばされるというなにやら小説の世界かと思われ技が道場で繰り広げられているわけです。練習方法もユニークで、十人前後のグループとなって技毎に一人が全員に師範に示された技を休みなくかけ続け、順次技を掛ける側は入れ替わっていきます。 ここでは上級者も区別なく休みなしに一時間半ほとんど休みなく動き通しです。初心者には結構きつい運動になります。さて そのおかげもあって大学卒業時の体重に戻り体も軽く快適になりました。 師範の繰り出す技は武道の域を通り越して芸術性を感じさせます。
師範がいつもその技の真髄である合気について語るときの言葉が
| 一、 |
に呼吸、 |
| 二、 |
条件反射、 |
| 三、 |
円運動です。 |
すべての武道に通ずるものではないかと思うのですが。師範の合気技の奥深さが
、尚 飽きることなく継続して稽古に通ってい理由でもあるのですが。 私なりに、この武道健康法の利点についてまとめてみました。一 ゆっくりではあるが絶え間動き続けるという有酸素運動効果。二 計二百回程の受身を取る間に身につく柔軟性。三 技をかけられる際に瞬時に反応する反射神経。やはり無理なく、興味を持って続けられるというのが今もって続いている秘訣のようです。
校友会 季刊誌「富士見」12月号 より
◆5 姿勢動作と学習
机に向かっての学習以外に広義な意味での学習、例えば動物は常にそのまわりの環境と間で相互作用を行っています。そこに動物の行動があり、その行動は恒に一定では
なくて、どんどん変化していきます。その行動の中に起こった変化が、一度だけでなく、何度も起こったり、長続きした時に、学習が行われたといいます。 学習は必ずしも動物、もしくは人間が意識して努力し、獲得する物とは限りませ
ん。 無意識気に獲得する物もあります。
例えば、幼児のうちに行われる初期学習(又は幼児教育)です。
他国の大人が計画を立て意識的に努力してもなかなか上達しないのに比べ、その国の子供は言葉を覚えるのに意識的に努力することもないし、計画して実行しているわけではあ
りません。 自然と覚えてしまうのはその例です。
他に初期学習が大切なのは、音楽、そしてゴルフ等のスポーツであり、学術全般にも言えるでしょう。
◆6 スイングと条件反射
◆◇(1) 広義の学習とは
初期学習とは、別に、大人になってから、物事を学ぶ際、条件反射の理論が重要になってきます。
いわゆるパプロフの条件反射です。ベルの音という条件刺激で、唾液がでるというのが条件反射です。 これは犬の行動に変化生じ、
そして、継続するという学習の定義に当てはまります。条件反射は学習にとって欠くべからざる本能の学習反射なのです。
◆◇(2) 汎化と分化
条件反射による学習の際、最も大切になってくるのが、条件刺激の汎化と分化です。ベルの音(条件刺激A)で唾液がでるという条件反射Bを形成さ せた犬にたいして、ベルに似た音(条件刺激A`)を聞かせる。すると、犬はベルの音を間違えて? 、やはり唾液を出すようになります。
これがいわゆる汎化(一般化)といい、類似の大まかな条件刺激群に対して一定の条件反射、反応をする生体現象をいいます。いわゆる、一次原初期学習です。
反対に条件刺激A(ベルの音)で条件反射B(唾液を出す)を形成する学習と平行して、条件刺激A゛(ベルに似た音)で食物を与えない事を繰り返します。すると犬はベルの音では唾液を出すが、これに似た音では唾液を出さなくなる。これをベルの音とベルに似た音を分化されたといい、大まかな条件刺激群から特定の条件刺激を選定するいわゆる分化したといいます。
汎化から進んで、これを2次学習といいます。
◆◇(3) 身体操作の心理と生理
瞬発的な動きを要求されるスポーツとりわけ、ゴルフスイングのインパクなどは、意識的に体を動かす事は、1/2000秒の世界であり、とうてい 意識下でその動きをコントロールすることは不可能です。
インパクトの世界は、意識下を離れた、超心理学、超生理学の世界といって良いでしょう。
人は行動するとき、予め、それを意識します。例えば、その部屋に入ろうと考え、その為にドアを開くべきだと意識し、手をそまま伸ばしてハンドルを握る。これを回してドアを開ける。このように行為の前に、まず頭の中で どうすべきか考え、それに従って体を動かします。
人の行為は、全て、大脳から送られてきた命令に従っています。これが現代の生理学と心理学の到達した結論です。
これから大変な結論が導き出されます。
人間の行いは全て大脳からの指令によるのですが、この大脳は、人間が、いかに行動するかについて、完全に自由である。ということ、これを疑っている人は、ほとんどいません。
実は、ゴルフのインパクトのような何千分の一秒の世界での動きは、科学的に見ても、全て、大脳の指令によってなされると考えるのは、誤りなのです。
何千分の一秒の世界では、生理学的に言う反射が重要になってきます。
◆7 思考反射
知覚反射を高尚にしたのが心の反射、思考の反射です。
例えば、始めての人の家を訪ねて歩いていく時、分かれ道にきた際、立ち止まってどちらへ行こうか思案します。 分かれ道にさしかかったとき、分かれ道にさしかかったということを視覚で確認するのは、視覚神経から大脳皮質に、パルス電流が流れる単純な反射で、視覚反射とでもいいましょう。 そして 思考し、判断を下すのが高尚な「心の反射」で右へ行けという命令が、パルス電流となって、大脳皮質よりスタートします。それは、神経ネットワークを伝わって足の筋肉へ到達し、そこでトランスジュウサーによって足を動かす運動に変わるのです。
このように「心の反射」は、条件反射を複雑したものです。瞬間的な無条件反射に比べて、「思考な反射」は、時間がかかりますが、道を選ぶという身体行為に、繋がっています。スポーツを修得し、行う際、この2種類の性質を持つ反射が関わってくるのです。
わかりやすくいうと「心の反射」と「本能の反射」ということになります。 このような人の心の素になる「思考反射」は、人類が長い間かかって得た、窮極の学習反射(条件反射)であり、生命保存、種族保存の防御本能に根ざしたもので、幾多の汎化、分化の繰り返しから獲得した、生体防御反射と言っていいでしょう。 やはり種族保存の維持の中(集団生活イコール社会)から発明された「言葉」と相まって(言葉から会話が形成、成立するにつれて、言葉の中に、私、あなた、彼と言う、人称が出来、自己の認識が生まれた)人の心か生まれたのです。
◆8 インパクトは無心が秘訣
ゴルフスイングのインパクトを通じて、この3つの反射と身体の姿勢、動きを説明していきたいと思います。
以下分かりやすくするために条件刺激を条件要因とし、条件反射を条件結果と言うように置き換えます。
まず 、ボールを叩く、打つという行為は狩猟本能にねざした本能的な結果です。
これは無条件要因(棒とボールの存在)に対する無条件結果です。
これを反復する内にボールには当たるようになるが、うまく見当たったり、曲がったり、チョロッタリします。
とりあえず、当たるようになるの,限定された条件要因群をまとめて汎化された、小結果を出したといいます。
その中から、<正しい身体感覚>というフィルターをとうして、プラスの要因と仮定されるものを取り出します。
これを仮の分化といいます。
仮の分化が正規の分化かどうかは、さらに反復練習する中で判定、反証します。
確定したら、固定し、身体に覚え込ませます。これを条件結果を無条件結果化した、又は無条件化したといいます。
このように、大きな結果(スイングの再現性、確実性)を求めての汎化、仮分化、分化、無条件結果化の繰り返しの中で、反証、判定するのです。
<スイングトレーナーグッツ「マイブレナー2」>
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当バーチャル道場にて、開発したスインググッツ「ブレナーU」を使い、健康体操の指導をしております。体の姿勢、動作の基本は、立つ、歩くです。 歩行は、重心移動、股関節の開閉、姿勢筋の伸縮の3つの動きによって構成されています。 2足歩行を獲得した結果、自由になった両腕は道具を使うことを可能にしたのです。 現代人は、実に器用に道具を使いこなします。 その中でも、ゴルフのスイングは、精微で魅惑的で、そして、瞬間動作の極致といえるでしょう。ブレナーUは、体の基本動作の重心移動、股関節の開閉、姿勢筋の伸縮という下半身の動きと道具を使っての上半身の動きの連携そして統合された一連の動作を学ぶためのゴルフスイング作り兼健康グッツです。
以下 使用方法についての説明です。主な構造は、金属球、スイング羽4つ、ネッククリップ、ウエイトリンク、スライドシャフト、グリップによって構成されています。スイング羽は、瞬間的な動きの中で、インパクト時、ヘッドが返ったとき、しなるように空気を切り裂く音を発します。フッククリップは、シャフトの上を上下に移動、また左右に回転し、ヘッドのロフトを調整できます。 フッククリップについているプリングは、スイング羽のトップ時の返りを調整します。
ゴルフのスイングの動きは人、精妙かつ魅惑な統合的バランス運動です。また健康体操としても、最高の動作です。 しかし 正しい動きが行われていないと、弊害も出てきます。実際 練習場で、ボールを打ったり、また、ゴルフ場でプレーを行う時、必要以上の力が入った、そして、普段、慣れていない動きは、体の負担はかなりものす。結果も大切ですが、まず正しい体の動きを学びましょう。そのスイングの理屈を体感するのに最適な健康グッツが「ブレナーU」です。
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